この記事のポイント
- 2026年10月1日改定後の新規の費用(申請料・審査料・付与登録料)が分かる
- 自社が小規模・中規模・大規模のどれに当たるかを確かめられる
- 審査の料金以外にかかる費用と、自治体の補助金の探し方が分かる
はじめさん


Pマーク取得の費用(先に結論)
Pマークを新しく取るときに審査機関などに払う費用は、申請料・審査料・付与登録料の3つです。2026年10月1日以降に申請する場合、合計は次のとおりです(費用)。
- 小規模事業者:336,600円
- 中規模事業者:690,800円
- 大規模事業者:1,382,700円
金額は消費税10%込みです。このほかに、現地審査の交通費や宿泊費がかかります。また、社内の準備にかかる時間や、外部に支援を頼む場合はその費用も必要です。
小規模・中規模・大規模の区分は、業種によって区切りが違います。「製造業・その他」の業種なら従業者2〜20人が小規模ですが、卸売業・小売業・サービス業では2〜5人までが小規模です(事業者規模の区分)。従業者20名以下の会社でも、中規模になることがあります。
審査機関に払う費用(2026年10月改定後)
新規の料金表
| 種別 | 小規模 | 中規模 | 大規模 |
|---|---|---|---|
| 申請料 | 57,200円 | 57,200円 | 57,200円 |
| 審査料 | 226,600円 | 518,100円 | 1,094,500円 |
| 付与登録料 | 52,800円 | 115,500円 | 231,000円 |
| 合計 | 336,600円 | 690,800円 | 1,382,700円 |
消費税10%込み。出典:費用(JIPDEC)
申請料・審査料・付与登録料は何の費用か
それぞれの費用の中身と、払う時期は次のとおりです(費用)。
- 申請料:申請するときに必要な費用です。審査の結果にかかわらず必要で、形式審査で受理されなかった場合も返却されません。申請書類の受付後に、申請した審査機関(JIPDECを含む)に払います。
- 審査料:審査チーム(原則2名)が行う文書審査、現地審査、改善内容の確認、審査報告にかかる費用です。現地審査の標準時間の目安は5〜8時間です。審査の結果にかかわらず必要で、現地審査の終了後に払います。
- 付与登録料:付与適格の決定を受けた後に、付与機関(JIPDEC)に払います。有効期間2年分を一括で納めます。
申請料と審査料を払う時期は、審査機関によって違う場合があります。申請から付与までの流れは「Pマークの取得方法と流れ」で説明しています。
申請日で決まる新旧の料金
Pマークの料金は、2026年10月1日に改定されました。小規模事業者は約6.53%、それ以外は約10%の値上げです(料金改定のお知らせ)。
新しい料金になるかどうかは、申請日で決まります。申請日が2026年10月1日以降なら新しい料金です。オンラインで申請する場合は申請書類を送信した日、郵送の場合は送付した日(消印の日)が申請日です。






Pマークの取得・更新でお困りなら、まずはご相談ください。
自社の規模区分を確かめる
資本金・従業者数・業種で決まる
事業者の規模(小規模・中規模・大規模)は、登記された資本金の額(または出資の総額)、従業者の数、業種で決まります。株式会社など資本金が登記されている会社の区分は、次のとおりです(事業者規模の区分)。
| 業種 | 小規模 | 中規模 | 大規模 |
|---|---|---|---|
| 製造業・その他 | 従業者2〜20人 | 資本金3億円以下、または従業者21〜300人 | 資本金3億円超、かつ従業者301人〜 |
| 卸売業 | 従業者2〜5人 | 資本金1億円以下、または従業者6〜100人 | 資本金1億円超、かつ従業者101人〜 |
| 小売業 | 従業者2〜5人 | 資本金5千万円以下、または従業者6〜50人 | 資本金5千万円超、かつ従業者51人〜 |
| サービス業 | 従業者2〜5人 | 資本金5千万円以下、または従業者6〜100人 | 資本金5千万円超、かつ従業者101人〜 |
「製造業・その他」には、卸売業、小売業(飲食店を含む)、サービス業を除くすべての業種が入ります。建設業、運輸・通信業、不動産業なども「製造業・その他」です。業種は、複数の事業をしている場合、売上高が一番高い事業で判断されます。






従業者に含まれる人
規模の判定に使う「従業者」には、正社員だけでなく、契約社員、パート・アルバイト、役員(非常勤も含む)、受け入れている派遣社員や出向社員も含まれます(事業者規模の区分)。中小企業基本法でいう「従業員」とは数え方が違います。
規模は申請時に入力した従業者数で判断し、現地審査で改めて確かめたうえで確定します。
料金表以外にかかる費用
現地審査の交通費・宿泊費
現地審査にかかる審査員の交通費や宿泊費などは、審査を担当した機関の規程によって、審査料とは別に請求されます(費用)。
また、現地審査の後に事業内容や体制が大きく変わった場合は、必要に応じて現地審査をやり直し、再現地審査の費用(基本料金57,200円+時間単価23,100円×審査時間×審査人数)がかかります(再現地審査)。ふつうに審査が進めば、かからない費用です。
社内の準備にかかる時間と費用
Pマークを取るには、申請の前に個人情報保護マネジメントシステム(PMS)をつくり、1回以上運用する必要があります(新規申請をお考えの方へのご案内)。そのため、次のような社内の負担があります。
- 担当者が規程や様式をつくり、運用の記録を残す時間
- 従業者への教育、内部監査、代表者による見直しにかかる時間
- 必要に応じた、鍵付きの保管庫やパソコンの設定などの安全管理の対策
金額は会社の状況によって大きく違います。JIPDECが紹介しているガイドブック(日本規格協会発行、4,950円〈税込〉)を参考に自社で進める方法もあります。
外部に支援を頼む場合
規程づくりや運用の準備を、外部の支援サービスに頼むこともできます。その場合は、支援の費用がかかります。支援の内容や費用の決まり方は会社によってさまざまなので、比べるときの観点を「Pマークのコンサルの選び方」で紹介しています。



監修者のひとこと
審査費用は規模によって変わります。自社がどの区分なのか不明な場合にはJIPDECに確認されることをおすすめします。
2年ごとの更新費用
Pマークの有効期間は2年です。使い続けるには、2年ごとに更新の審査を受け、更新の費用を払います。2026年10月1日以降に申請する更新の費用は、小規模事業者で合計244,200円、中規模事業者で518,100円、大規模事業者で1,037,300円(税込)です(費用)。
たとえば小規模事業者が新規で取得し、2年後に1回更新すると、料金表の金額だけで336,600円+244,200円=580,800円(税込、交通費などは含まない)です。更新の手続きは「Pマークの更新手続きと費用」で説明しています。
費用の負担を軽くする方法(補助金・無料の相談)
一部の自治体には、中小企業を対象に、Pマークの取得費用を補助・助成する制度があります。JIPDECの「新規申請をお考えの方へのご案内」に一部の自治体の制度が載っています。載っていない地域でも制度がある場合があるので、会社のある自治体に確かめてみてください。募集期間や要件は自治体や年度によって違います。
また、JIPDECは、Pマークの取得や運用についての無料の相談室や、新規申請を目指す事業者向けのセミナーを開いています(新規申請をお考えの方へのご案内)。
少人数の会社がPマークを取るときの進め方は「従業員20名以下の会社がPマークを取るには」で説明しています。
まとめ
- 審査機関などに払う新規の費用は、申請料・審査料・付与登録料の合計で、小規模336,600円、中規模690,800円、大規模1,382,700円(税込、2026年10月1日以降の申請)です。
- 規模の区分は業種で区切りが違います。サービス業などでは従業者6人以上が中規模です。
- 料金表のほかに、現地審査の交通費・宿泊費、社内の準備の時間、外部に支援を頼む場合はその費用がかかります。
- 2年ごとの更新にも費用がかかり、小規模で244,200円(税込)です。
- 自治体の補助金や、JIPDECの無料の相談室も確かめてみましょう。









